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2026.6.5
海底トンネルの秘密を探る旅
皆さん、こんにちは。アドツーリストの髙原です。
私たちが普段何気なく利用している道路やトンネル。
その安全や快適さは、一体どのように支えられているのでしょうか。
今回、インフラツーリズムで門司港・下関エリアに訪れ、普段は立ち入ることのできない
関門トンネルの管理施設や調査用トンネルを見学しました。
普段は決して見ることのできないインフラの裏側、その驚きと発見をご紹介します。

今回のインフラツーリズム、最初の目的地は関門海峡ミュージアムです。
まずはここで関門海峡の歴史や役割について学びます。
館内には関門海峡の成り立ちや物流・交通の要所として発展してきた歴史が分かりやすく展示されており、
これから見学するインフラへの理解を深めることができました。

今回いっしょに参加した河野くん。
最上階には関門海峡を一望できる展望スペースがあり、
行き交う船舶や対岸の下関市街を眺めながら、そのスケールの大きさを実感できます。

関門海峡は国際航路としても知られ、非常に潮流が速い海域です。
潮の流れは一日に4回変化するとされ、古くから船舶の航行に大きな影響を与えてきました。

館内の海峡アトリウムでは、日本最大級の巨大スクリーンによる迫力ある映像プログラムが上映されているほか、
関門海峡の歴史を楽しく学べる体験型展示やミニゲームも充実しており、大人から子どもまで楽しめる施設となっています。

予備知識を身につけた後は、実際に関門海峡人道トンネルを歩いて渡ります。

この人道トンネルは、なんと国道2号線の一部として利用されている全国的にも珍しいトンネルです。
海底を歩いて県境を越えるという貴重な体験ができます。

トンネル内部は中央に向かって緩やかなV字型の構造となっており、歩いていると少しずつ海底へと潜っていく感覚を味わえます。
そしてトンネル中央には福岡県と山口県の県境が設けられており、多くの方が記念撮影を楽しんでいました。
無事に山口県側へ到着すると、ちょうどお昼の時間です。

下関カモンワーフへ移動し、山口県を代表する名物である「ふく料理」と「瓦そば」をいただきました。
参加された旅行業界関係者の皆様との交流もあり、情報交換をしながら有意義な時間を過ごすことができました。
午後からはいよいよ普段は立ち入ることのできないトンネルの裏側へ潜入します。

まず見学したのは、関門トンネルの安全を支える換気設備です。
施設内には送風機と排風機の大型ダクトがそれぞれ3台ずつ設置されており、
門司側と下関側を合わせると合計4ヵ所24台ものダクトが稼働しています。
これらの設備が交代で運転することで、トンネル内の空気を常に循環させ、安全で快適な環境を維持しています。

目の前に広がる巨大な設備は圧巻の一言で、普段目にすることのないインフラのスケールに驚かされました。
また、トンネル内で万が一火災が発生した際には、これらのダクトを活用して煙の流れをコントロールし、
避難経路を確保する重要な役割も担っているとの説明を受けました。
私たちが何気なく利用している道路やトンネルの裏側には、このような高度な設備と日々の維持管理があり、
安全な交通を支えていることを改めて実感する見学となりました。
換気設備の見学を終えた後は、さらにトンネルの深部へと進みます。

次に見学したのは、トンネル内に流れ込む地下水や雨水を処理する排水設備です。
関門トンネルは海底を通る構造のため、地下から絶えず水が湧き出しています。
驚くことに、その量は1日あたり約4,800トンにも及ぶそうです。
もし排水設備が停止した場合、人道トンネルはわずか2〜3時間ほどで満水になってしまうとのことでした。
見学した排水設備ではこの大量の湧水を24時間体制で排出し続けることでトンネルの安全な運用を支えています。

施設内には大型のポンプや配管が整然と並び、そのスケールは圧巻です。
目立つことはありませんが、この排水設備こそが関門トンネルの安全を陰で支える重要な存在であり
インフラの維持管理の大切さを改めて実感する見学となりました。
施設内では交通状況や設備の稼働状況がリアルタイムで監視されており、異常が発生した際には迅速に対応できる体制が整えられています。

見学を通じて強く感じたのは、「当たり前の日常」を支えるために、
多くの技術者や管理者の方々が見えない場所で努力を続けているということです。
今回のインフラツーリズム研修は、単なる施設見学ではなく、地域の暮らしや物流を支える社会基盤の重要性を学ぶ貴重な機会となりました。
旅行会社としても、こうした普段は見ることのできない施設や体験には大きな観光価値があると感じました。
観光地を訪れるだけでなく、その地域を支える仕組みや技術に触れることで、旅はより深く、より魅力的なものになります。
今後もこうしたインフラツーリズムの可能性に注目し、お客様へ新たな旅の魅力をお届けできるよう学びを深めていきたいと思います。